イタリアごろごろ猫記

Diario di un gatto pigrotto

カテゴリ: イタリアの日々2013

ちょうど去年の今頃は実家でゆるゆるしてました。何年ぶりかの日本のお正月も満喫し大満足。もう1年たったのですね。ふう。

夫婦1

そのとき、こちらに持ち帰ったお茶碗。もともと祖父母が使っていたものですが、祖父は他界し、祖母は高齢者の施設に。今では実家の食器棚の奥でしんみりしておりました。お茶碗、イタリアの我が家にもあることはあるのだけど、花の絵がとても気に入り譲ってもらいました。

夫婦2

2月の誕生日に素敵な贈り物が届きました。立派な山中蒔絵のお箸、私と家人に一膳ずつ。ブログで長くおつき合いしてくださってる優しくお茶目なワルツさんから。改めてありがとうございます(^−^)。
中の説明書きによると、「古来より箸は人と神を結ぶ縁起物とされており、魔除けの贈り物とされてきました」。
魔除けの贈り物!これは知りませんでした。普段何気なく使っているお箸をしみじみと眺めてしまいます。

しみじみ眺めて、ハッ。
最初のお茶碗をもう一度ご覧になってみてください。それから、お箸の柄に注目。

夫婦3

そう、どちらも紅い牡丹ではないですか\(◎o◎)/。
ワルツさん、私のこのお茶碗のことなどご存じないのにシンクロしてる〜。夫のお箸とお茶碗の花は同じではないかもだけど、ツルっぽいのが似てる。びっくりしました。

夫婦4

まるでセットであつらえたみたいなお茶碗とお箸で、今年は夫婦でご飯いただいてます。

話がいきなり飛びますが、2013年8月24日、結婚して20年の節目を迎えました。
家人との日々については、これまで書ききれない(書くのをためらう、が正解かな)険しい道を歩み、迷い、立ち止まって、後戻りし、ときに座り込み、また歩き出し…という感じで、20年が長いのか短いのかもわからないです。
ひとつ確かなのは、自分の役目が何か承知していても、これまでなかなか思うようにいかなかったのですが、今年のある時点でふっきれたこと。尽くすという言葉の意味が、自分なりにやっと理解できた、どうすればいいのかわかったのです。精神的にかなりきつい数か月間、私には珍しく真剣に考えた末の結論でした。
20年目とは全く関係ないんですけどね。あとになり、そういえば偶然のタイミング…みたいな。魔除けのおかげか。

なにやら曖昧な表現で読んでくださってる方はわけわからないかもしれません。ごめんなさい。
まあ、ぶっちゃけて言うと、死ぬまで家人を愛しできる限り精一杯支えていきたいと真心から思うことができるようになったわけです。
今頃。20年たってようやく。遅すぎ(笑)。

話戻して。
夫婦茶碗って男女大きさが違いますね。深く考えたことなかったのだけど、そういえばイタリアでは食器を性によって変えたりはしないはない(個人のマグとか除くと)。これ、日本独特のものらしいですね。無印良品のニュースレターに興味深い記事があったので、お時間がある方はどうぞ。夫婦茶碗の謎が解けます。

器の性別(無印良品 くらしの良品研究所)


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もう12月ですね。師走に平気で夏の日記を書いているノロマは、全世界津々浦々探しても私くらいでしょう(ちょっと自慢)。
さすがに年をまたぐのは恥ずかしいので、そろそろスパートかけていきます。

8月のある朝突如わが庭に降り立った白い鳥。アヒルみたいだけど、アヒルじゃない。アヒル似の変な鳥、という手がかりしかないので、正体判明困難だろうなあと思いつつググったら、あっさりとわかりました。
キーワードはまさに「変な鳥」!みなさん、同じ言葉で探してた(笑)。
結論から言うと南米原産のバリケンだそうです。以前、食用に飼われていたものが、商品価値がなくなったため川などに放され、そのまま居座ったとか。
こちらのページに日本全国からの目撃者の写真、コメントがあります。これを見る限り、幸い駆逐などの難に合わず、のんびり暮らしてるみたいですね。

さて我が家の場合。うちの庭の裏には幅1メートルほどの用水路があり、水は大してきれいじゃないのですが、ノガモの家族が泳いだり、たまにシラサギが訪れたりします。数年前一度ヌートリアにも遭遇しました。この辺りは古い農家が多く、カモ、アヒル、ガチョウなどを食べるために飼ってる人もいるので、それのどれかが逃げてきたのかなあと家人と推測しました。

pekkala1

人が怖いようで、近づくと肩を揺らしながらパタパタ走って隠れます。

pekkala2

庭にある巨大な水たまりに入りスーッと泳ぎもしますが、あまり長居しません。水鳥のはずなのに…。

pekkala3

うちに来て6日後、庭の隅に卵6つ発見。ああ、卵産みに来たのか。ていうか、あなた女の子だったのねー。といろいろ驚き。
この後15個まで卵は増え、全部孵っちゃったらどうしようと不安に駆られたのですが、冷静に考えると、ここにオスのバリケンはいない。だから無精卵、子ども生まれるはずないんですね。ちなみに、うちのニワトリさんの卵より一回り大きいです。

pekkala4

その間にも、うちのオンドリさんの一羽が特に彼女を気に入り、行動を共にするようになりました。

バリケンは何を食べるのか。ネットで探してみましたが、結局うちのニワトリの乾燥トウモロコシを勝手に見つけワシワシ食べ、あとは池の水面に浮かぶものやら、庭の地面をくちばしでつついているので、特別何もしなくてもいいのかなと。たまにパンをあげますが、パンって野生動物は美味しくて食べすぎるため、あまりたくさん与えないほうがいいみたい。
卵を産み終わったら去るのかなと思いきや、あれからほぼ4か月がたった今も彼女はここにいます。『黄金の羅針盤』の魔女にあやかり、Serafina Pekkalaと命名しました。私たちと毎日顔合わせるわりに、ちっともなつかないけど、野生なんだからそのほうがいいかも。

短くまとめるつもりだったのに、また長くなってしまいました。やはりネタはためないで、こまめにアップするに限りますねえ。


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毎度のお断り。これは夏の日記のロングヴァージョンです。現在進行中の話ではありません。

7月13日早朝のこと(前回12日と間違えていたので訂正しました)。
まだ寝ぼけ眼の7時前。夏真っ盛りですから、外はすでに太陽さんさんです。それが突如陰り、真っ黒な雲に覆われ始めた!と同時に、遠くから「ごおぉぉごおぉぉごおぉお」という不気味な音が届き、風が吹き出しました。風はすぐ勢いをつけ、一瞬ごとに上下左右方向転換しながら吹き荒れます。庭の木々は丸ごと飛ばされんばかりに大きく揺さぶられ、引きちぎれた葉っぱが無数に宙を舞います。
雨粒が落ちてきました。雨脚はどんどん激しくなります。強風に乗った雨は窓ガラスをバシバシ叩いてきます。そのうち視界は雨しぶきで何も見えなくなるほど真っ白。そして、ちょっと音が変わったかと思うと、雹が落ちてきました。ピシパンパンピシパンパンパン。
その間も強風は荒れまくってます。猛烈に怒ったみたいに、コントロールききません。

・・・というのが30分ほど続きました。たかが30分、されど半時間。家人と私は最初こそ、なんだなんだと興味津々で観察してましたが、そのうち屋根からの雨漏りがものすごいことになり、バケツや洗面器などかき集めた容器と雑巾を手に家中を走り回る。やっと雨音が鎮まったときは脱力でした。

その後、庭に出てみると。
暴風雨1

クルミの大木が横倒しになり

暴風雨3

古いプルーンは根こそぎひっくり返ってました。

暴風雨2

プルーンが倒れた勢いでフェンスは下から持ち上がり半壊。

暴風雨4

あああああ、別のクルミの木がお隣の庭の壁を直撃(汗)。

暴風雨5

や、やばっ、レンガ割ってるー(滝汗)。

自然がわずかの間に振るった猛威、その後片づけは何十倍、何百倍もの時間がかかります。地震や土砂崩れが起きたときもそうですよね…。
我が家はこれでも比較的被害が少なかったほうですが、すぐそばの村では屋根瓦が飛び、工場が倒れたりしたそうです。気の毒なのは、ここから車で10分ほどのところにある「理想の家」。まさに暴風雨の通り道だったとかで、樹齢数十年の大木が何本も倒れ、古い家の柱廊は総崩れ。しかも家の住人ら、ちょうどトスカーナでヴァカンス満喫中だったんです。隣人から電話で知らされ、真っ青になって休暇切り上げ帰ってきたというから(・・;)。
農業に大被害が出たことは言うまでもありません。うちの小さな菜園でもスイートコーンは折れて全滅、トマトはこれ以降成長しませんでした。それでもまあ、死者やけが人がなかったのは幸いです。

この地方は気候がわりと穏やかで自然災害に逢うことも滅多にないらしいのです。そのため村の人々は「こんな猛烈な暴風雨は生まれて初めて」と怯え、1週間ぐらい口を揃えて繰り返してました。
あれは日本をときどき襲う超大型台風みたいなものだったかもしれない…。高い波が次々と押し寄せる堤防から、合羽ごと吹き飛ばされそうになりつつ台風のレポートをする記者を、子どもの頃TVで見たことを私はふと思い出したりしたのでした。
先日のフィリピンの台風で亡くなった方々のご冥福をお祈りします。


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はじめにお断り。
このエントリは数か月前の出来事の蒸し返しです。あしからず。

7月半ば以降、アフリカからの熱波カロンCaronte(最近、熱波、寒波になぜか名前がつく…)に襲われたイタリア。ここ10年来の暑さを記録し、猛暑日、熱帯夜続出でした。
↓中央の枠で囲われてるのが画像保存した日、その前までは実際の気温、その後は予想です(luglio: 7月、agosto: 8月)。
8月の天気
(画像は3B Meteoより)

人間、動物ともどもげっそりでしたが、猫たちは木陰で伸びたり、ちょっと風の通る場所を探してなんとかやっていました。ジャコモ以外は!ジャコモ、引きこもりの気があるんです。おうち大好き。日増しに気温がバンバン上昇してるのに、2階の寝室から離れない。屋根直下の天火みたいなとこじゃなく、せめて北向きのキッチンのタイルにお腹つければ…と階下に強制連行するも、いつの間にか熱々のベッドに戻ってる頑固者。
ある日、体からは湯気を出さんばかり、うつろな目つきでぐったりしたので慌てました。すわ熱中症っ。手足、額、首を水で冷やし、人間用アイスノンをそばに置いてみると、少し落ち着いた様子。私はおもむろに日本のアマゾンで動物用冷却グッズを検索。今から注文しても全然間に合わないのに!私の脳みそも崩壊寸前(・・;)。
でも、冷却ジェルマットなど見て回ってるうち、面白いもの見つけたんですね。

天然大理石ペットひんやりクールマット
「天然石ならではの優しいひんやり感でペットの体をクールダウン。水も電気も使いません!天然石の特徴の一つ、熱が伝わりやすく、温まり難い特徴をいかしています」。

おおお、これならうちにもあるっ!!
大理石

以前、台所の作業台として使ってたもの。大きさもぴったりじゃないかぁ(興奮して、さらに熱が上がる私)。ほこりを洗い流し、早速寝室の隅に。ずーっしり重かった。

大理石1

ジャコモを載せてみました。最初は不安げ。

大理石2

寝転がったら・・・あ、ひんやり。

大理石3

結構好きかも〜♪

使っていくうち、板は猫のほてった体温で徐々に温まり、ひんやりは長持ちしないと判明しました。でも、ないよりかはマシ。ペットボトルの水を凍らせそばに何本か置くなど地味な努力をして、ジャコモは猛暑を乗り切りることができたのでした。ちゃんちゃん。
ちなみに私は里帰りの時日本で買ったアイスノン枕ソフトに救われましたよ。重かったけど持ってきてよかった(^−^)。


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大変ご無沙汰しておりました。お元気でしょうか。猛暑を言い訳にだらだらしてたら、10月も後半に!涼しく・・・いや寒くなっても怠け癖が抜けない(・・;)。この3か月、どこか遠くに行ってたとか、体調を崩してたとか、仕事に忙殺されてたとか、一切ありません(きっぱり)。いつも通り平凡な毎日を送っておりました。

とは言いつつ、ちょっとしたハプニングなどあったので、そんなことも交えこの夏を遡った遅すぎる日記を提出したいと思います。よろしかったら、おつきあいください。

熱波
7月某日
遅れて来た今年の夏は強烈。10年ぶりの酷暑だったそうです。いつ頃からか、熱波、寒波には名前がつくようになりました。この熱波はギリシャ神話の地獄の渡し守カロン(イタリア語でCaronte)と命名。人間もバテバテでしたが、猫のジャコモが特にこたえてしまい、あの手この手で対策を。

暴風雨
7月13日
異常気象その2。早朝、突然空が真っ暗に陰ったかと思うと、庭の木々が吹き飛びそうな勢いで強風が吹き荒れ、大雨。いえ豪雨。まさに「これまで経験したことのない」というやつ。暴風雨は小一時間ほど暴れまわりました。その後、庭に出てみると…。

ノバリケン
8月8日
起床して窓から庭をのぞくと、見慣れない白い物体が…。あれ、動くよ!よちよち歩きしてる。ア、アヒル!?近くでよく観察すると、アヒルそっくりなんだけど体は倍くらい。ネットで頑張って調べて、ノバリケンという南米産の水鳥であることが判明。うちで休んだあと、どこかへ行ってしまうのかなと思えば、まだここにおります。現在卵温め中(受精してない卵を)。

ブッドレヤ
8月某日
今年は頂いたり、新たに購入したりで、ニューエントリーのお花がいくつか美しい姿を見せてくれました。中でもずっと欲しいと思ってた「蝶を呼び寄せる花」ブッドレヤの開花に感激。写真にはマルハナバチが写ってますが。

(適当な写真なし)
8月23日
結婚して20年目。ひぃ(・。・;

みょうが
8月28日
去年は収穫できなかったみょうがの花が咲いたー!あ、花咲かせちゃいけないんですよね。つぼみのときに採らないと。夢にまでみた柴漬けを作りました。お味のほうは…。

マイクロファイバー
9月某日
掃除は苦手だから楽に早く済ませたい。そんな理由で掃除道具に凝りたくなります。マイクロファイバーがスゴイと噂を聞き、何種類か入手してみました。中でも、この↑ワイパー(と呼ぶらしい)の威力にびーっくり。これ最高ですわよ、奥様!
(画像は購入したお店のHPからお借りしました)

と、ひとまずダイジェスト版でした。詳しくは後々アップしていきたいと思います。今度こそは本気で(^−^)。


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