イタリアごろごろ猫記

Diario di un gatto pigrotto

カテゴリ: 家庭菜園

日中はまだ気温高め、おかげで外に干した洗濯物が乾きます。この爽やかな秋の気候、いつまで続くかな。
菜園の夏野菜はほぼ終わり。真っ赤なトマトがまだたくさん実ってますが、もう生では食べれない水っぽさです。トマトソースに使うのにちょうどよいくらい。毎年の定番トマト、キュウリ、ズッキーニ、ナス、ピーマン、カボチャに、去年から新メンバーが加わりました。

ジャマイカンアランチョ

3月のエントリー「風変わりな種」で最後にちらっと話した唐辛子、ジャマイカンアランチョです。種の袋の写真は細長い唐辛子なのに、うちではこんなへしゃげた形に育ちました。
どんな料理に使おうか…。思いつきでピーマンのピラフに2個ほど混ぜてみたら、ピリ辛がなかなかよろしい。家人も気に入り、この夏よくテーブルにのった一品でした。

一方、「風変わりな種」のメインの話題だったゴジベリー(クコの実)……種は発芽したんですよ。やった〜自家製クコ!喜んだもつかの間、仕事でマントヴァにいる間に枯れてしまいました。たった2日留守しただけなのに。来年またチャレンジ。

ビーツ1

もうひとつはビーツ(イタリア名はbarbabietola rossa)。春に野生のフェンネルの種を注文したら、オマケについてきたもの。ビーツは皮ごとオーヴン焼きなどすでに調理したのをスーパーで見かけるけど、あまりそそられなくて一度も食べたことありませんでした。
何も知らないまま種を撒くと、わんさか生まれ、グングン育ち、今がちょうど食べ頃(と後ほど検索して知った)。

ビーツ2

中は芯まで真っ赤っ赤!見事に鮮やか。皮をむく手も染まります。
さて、これはどう調理すれば?!

ロシア料理の代表格のひとつ、「ボルシチ」。とっても魅惑的な色をしたスープですね。ところでこの朱色は何なのでしょう?と思う方も多いでしょう。実はビーツと呼ばれる野菜で、難しく表現すると「アカザ科フダンソウ属2年生草本」となるそうで、赤かぶのように見えますが、カブやダイコンとは関係なく、なんとホウレン草と同じアカザ科でサトウダイコンの仲間だそうです。因みに、日本ではこの燃えるような色合いから火焔菜(カエンサイ)とも呼ばれています。

 ビーツは食べる輸血と言われるほど、リン、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、カリウムが豊富で、さらにビタミンA、C、ナイアシン、ビオチン、そして食物繊維も豊富に含まれているとの事です。また体内に取り入れることにより、免疫力を高め、整腸作用、便秘解消、貧血予防などの効果もあるようです。ビーツってな〜に!- 辻調おいしいネットより


ボルシチは大変そうなので、とりあえず茹でてみました。塩とオリーヴオイルをかけて味見。うーん、イマイチかも。ロシアと関係ないけど、お醤油たらしてもうひと煮。再度火を通したのがよかったのか、今度はほっこりよい煮物になりました。これはリピートしそうですよ。体によさそうだし。偶然からとても面白い野菜と出会いました。火焔菜(カエンサイ)だって!


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気温が徐々に上がってます。3月中旬に野菜と花の種を撒きました。菜園も耕やさなくては。今年ちょっと出遅れてます。

先日、スーパーから帰った家人が「ゴジって植物知ってる?名前からして、東洋のものだと思うけど」。
はて、ゴジとは。五時?誤字?豪寺か?お、日本っぽいかも(違)。どれだけ頭ひねっても、知らないものは知りません。埒が明かないので、家人種を買って来ました。

ゴジ1

GOJI
写真見てもわからん!プチトマトじゃないの?(今、PCの前で「それは○×ですよ!」と教えてくださってる方いるに違いない)

goji2

自慢じゃないけど、裏の説明読んでもわからなかったですからね。"goji 種"で検索してやっと解決。
クコでしたよ、奥様。枸杞の実のクコ。改めて調べると、日本でも「ゴジベリー」と呼ばれ美容によいと注目なのだとか。ちっとも知りませんでした。

種からだと実がなるまで数年かかるそうですが、ものの試しに撒いてみました。イタリアで誰がこんな妙なもの植えるかねと思いますが、スーパーに"Le Insolite"=風変わりな(種)のコーナーが設置され、家人はそこで見つけたそうです。

去年も似たようなことがありました。ブログを書く余裕がなく、写真撮ったもののアップしてなかった種。
ジャマイカ唐辛子

「世界の唐辛子の種」コーナーができ、これまた家人が選んだジャマイカンアランチョという唐辛子です。種は簡単に発芽、すくすく成長し、鮮やかな黄色の唐辛子を山ほど収穫。袋にはハバネロほどじゃないけど、かなり辛いとありました。激辛度も5度中4度と表示。実際辛かった!

毎年「風変わりな種」、「世界の唐辛子〜」と特設やるのは、種屋の陰謀プロモーションなんでしょうかね。それに引っかかる家人は子どもだなと思ったりします。私も珍しい植物、変わった色や形の花に目がなかったけど、近頃は住む風土に合った、その土地の植物を育てるのがいいのではと考えてます。自分の庭で鉢に植えるくらいは大丈夫だろうけど、外来種問題もありますし…。例えば日本から英国や米国に運ばれた葛(クズ)は猛烈に繁殖し、固定種を脅かしていると聞きます。世界の侵略的外来種ワースト100選定種の一つだそうです。


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本当に異常な夏でした。わずらわしいほど何度も言ってすみません。しかしイタリアに住んで25年になりますが、こんなに雨がたくさん降り暑くない夏は初めてなんです。熱に弱いジャコモにとっては過ごしやすくてよかったけれど、夏はやっぱり太陽がガンガン照らなくてはいろいろ物事が回らないなあと思います(猛暑になればなったで、また愚痴言い放題なのはこの際おいとく…)。例えば今年のブドウのクオリティはもうひとつでしょう。ワインにとってあまりよい年ではないように聞きました。

ミョウガ

そんなわけで、わが菜園もおかしな気候に左右されたのですが、ミョウガは見事に豊作でした。2年前pallinaさんに譲っていただいた株がようやく軌道に乗ったようです。去年の収穫は3個でしたが、今年は合わせて15ほど。こんなにたくさん採れてどうしよう。

ミョウガの甘酢漬け

夢にまで見た柴漬けに前回失敗したことがトラウマとなり、今回はシンプルに甘酢漬け。数日漬けるとうっすら桜色に染まりました。見た目はそれらしいのだけど、やっぱり味がどこか、なんだか違う。酢が利きすぎなのか。調理法は簡単とはいえ、漬物は奥が深いものですね、といまさら。
柴漬けが好きな変わった味覚の家人は、これも美味しいと食べてくれたのでよいとしましょう。


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7月、8月と雨がちで日照時間も断然少なく、今年は本格的な夏がなかったイタリアです。今月に入り、「いやー、ごめんごめん」という感じで太陽が戻り、頑張って照ってくれてます。
菜園の夏野菜はほぼ周期を終え枯れてきました。熟れた野菜たちから種を収穫し、来年に備えます。

トマトの種1

トマト牛の心臓の種。ざっと水で洗い、今さらサンサンと照る太陽のもとで乾かしました。トマトの種ってうっすらと毛で被われてるんですよねえ。見えるでしょうか。

トマトの種2

数ミリほどの小さな種ひとつから、こんな大きなトマトが何個もできる。まあよく考えれば人間だってそうなんですけど、すごいことだなあと思います。比較のつもりが種にピントが合わず、わけわからない写真になりました。

トマトのほか、キュウリ、カボチャ、ピーマン、スイートコーン、バジルの種も保存しました。野菜だけでなく、緑のジニアやオシロイバナ、今年は写真を撮れずご紹介しなかったカレンデュラなどの花たちも。

次はあれ植えよう、これ育てようと、早速来春のプランを練っています。


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麦糠で作る糠床、1週間経過しました。すごく粘ついていたのに、日が経つごと落ち着いてきました。混ぜると糠床っぽい手触りになってるような気が…。糠床らしい香りが漂うような気が…。「気がする」だけなんですが。そうあってほしいという強い願望がなせるミラージュでしょうか。
私が今回使った麦糠、厳密には燕麦の糠(crusca di avena)で、小麦の糠(crusca di grano tenero)とは違います。某所でご指摘があったので、改めてwiki燕麦を読むと、グルテン含まないとありました。ええ、だったらあの粘りはなぜ?まあ、だんだんよい具合になってきてるので、あえて詮索しないことにしましょう。

スイートコーン

この夏は雨が多め。降りやむと呆れるくらいカラッと晴れ、植物には最適な感じ。菜園の野菜もすくすく育ってます。数日前からスイートコーンを収穫してます。黄色の粒に白いのが混じってヴィジュアル的に面白い品種。さっと茹でていただきました。これは甘いっ。今まで試した中で一番甘いかも〜。

うちの周辺の農業用地では盛んにトウモロコシが栽培されてますが、ほとんどが飼料になるらしいです。このように、トウモロコシといえばイタリアでは家畜の餌やポレンタの原料ぐらいの扱いでしたが、ここ数年でサラダのトッピングとか付け合せとしての地位を得てきているようです。


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